こんにちは。
福岡県糸島市で営業している
アンティークハウスぺルラ。
店長の畑です。
最近ちょっと気になったこと。
私は魚釣りを趣味の一つとしているのですが、
去年頃から、フィッシングメーカーが
出しているアパレルが、
流行に敏感な人たちの間で
盛り上がっているようです。
アウトドアの人気が高まった時期ですので
わかりみは深いのですが、
みなさんご存知のダイワや、
ちょっとマニアックなアブガルシア、デプスなどなど
普通にお洒落ウェアとして
某有名セレクトショップに並んでいてびっくりしました。
(アブガルシアは特に。)
それともう一つ気になったこと。
これの呼び方。
30代前半の私はパーカーと呼んでいましたが、
最近ではフーディーと呼ぶ人が増えているそうです。
そのうち”パーカー”は死語になってしまうんでしょうか。
チョッキと呼んでいたのを
ベストと呼ぶようになった感じ?
厳密にはどちらも細かい定義があるようなのですが
無駄話が多くなりそうなので今回は省略。
気になった方は調べてみてください。
では本題へ。
本日はアンティーク家具用語解説です。
デスク・キャビネット・チェストの種類で、
イギリスではポピュラーだけど
日本では一般的ではない、
そんな用語を集めてみました。
ややこしい呼び名が付いていたりするアンティーク家具。
言葉自体知らなくても支障はなさそうですが
名前を見ているだけでも面白かったりするものです。
イギリスアンティークの用語解説
【デスク】
〇サイドバイサイドビューロー
(Side by Side Bureau)
ライティングビューローが
2つの本棚の間に挟まり一体化した家具のこと。
Side by Sideは、英語で「並んで」という意味です。
ライティングビューローは引き出し付きのデスク。
ふたを手前に倒すことでデスクとして使うことができます。
〇ダヴェンポート
(Davenport)
(Davenport)
18世紀後期、ダヴェンポート船長がギロー商会に
この形のデスクを作るよう依頼したのが、
名前の由来とされています。
ギロー商会は、
ジェーン・オースティンの本に書かれるほど
有名な家具メーカーで、
高品質な家具を作ることで知られていました。
この形のデスクを作るよう依頼したのが、
名前の由来とされています。
ギロー商会は、
ジェーン・オースティンの本に書かれるほど
有名な家具メーカーで、
高品質な家具を作ることで知られていました。
ダヴェンポートは、
デスク代わりに使える傾斜した天板と
側面の引き出しが特徴の小型のデスクです。
天板は蝶番で開け閉めすることができます。
デスク代わりに使える傾斜した天板と
側面の引き出しが特徴の小型のデスクです。
天板は蝶番で開け閉めすることができます。
【キャビネット】
キャビネットは飾り用の戸棚など、
引き出しや棚がついた収納家具のことです。
引き出しや棚がついた収納家具のことです。
〇パーラーキャビネット
(Parlour Cabinet)
(Parlour Cabinet)
来客用の部屋などに置かれることが多い
収納よりもビジュアル重視で
デザイン性が高いキャビネット。
特にヴィクトリアン様式のパーラーキャビネットは
サイズが大きめで、華やかな雰囲気のものが多いです。
収納よりもビジュアル重視で
デザイン性が高いキャビネット。
特にヴィクトリアン様式のパーラーキャビネットは
サイズが大きめで、華やかな雰囲気のものが多いです。
鏡付きで内部に布が張られたもの、
スワンネックペディメント
(白鳥の首をデザインした、キャビネットの上部に彫られた飾り)
が施されたタイプなどがあります。
スワンネックペディメント
(白鳥の首をデザインした、キャビネットの上部に彫られた飾り)
が施されたタイプなどがあります。
【チェスト】
チェストとは衣類や道具などを収納する
引き出しのついた整理用たんすのこと。
引き出しのついた整理用たんすのこと。
英語では、
Chest of Drawers
(チェストオブドロワーズ)
と呼ばれることが多いです。
本来は蝶番で開け閉めできる、
長持のような長方形の箱をChest(チェスト)と呼びます。
Chest of Drawers
(チェストオブドロワーズ)
と呼ばれることが多いです。
本来は蝶番で開け閉めできる、
長持のような長方形の箱をChest(チェスト)と呼びます。
〇コモド
(Commode)
(Commode)
応接室や寝室に置かれた、
2~3段の引き出しが付いた背の低い飾り用のたんす。
17~18世紀にかけて
フランスを中心に主に宮廷で使用されました。
優美な曲線を描いたタイプや
半月型(ハーフムーン)などの形があります。
2~3段の引き出しが付いた背の低い飾り用のたんす。
17~18世紀にかけて
フランスを中心に主に宮廷で使用されました。
優美な曲線を描いたタイプや
半月型(ハーフムーン)などの形があります。
ベッドサイドで使われるトイレや移動式洗面台も、
コモドと呼ばれることがあります。
コモドと呼ばれることがあります。
〇ミュージックチェスト
(Music Chest)
(Music Chest)
楽譜などをしまうために作られた
小型のチェストです。
楽譜が取り出しやすいよう、
引き出しを引っ張ると扉部分が前方に
少し倒れるようになっています。
小型のチェストです。
楽譜が取り出しやすいよう、
引き出しを引っ張ると扉部分が前方に
少し倒れるようになっています。
〇ウェリントンチェスト
(Wellington Chest)
(Wellington Chest)
初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーの
名前にちなんで名づけられた、
幅が細くて背の高いチェスト。
ウェリントン公は、
1815年にワーテルローの戦いで勝利したことで
知られています。
名前にちなんで名づけられた、
幅が細くて背の高いチェスト。
ウェリントン公は、
1815年にワーテルローの戦いで勝利したことで
知られています。
もともと従軍家具として作られたこのチェスト。
従軍家具とは、
軍人や商人などが旅先に持って行った家具のことです。
そのため旅行に持ち運ぶのに便利なよう、
片側の1つの鍵を閉めるとすべての引き出し
(6個~10個くらい)
がロックされる機能がついています。
従軍家具とは、
軍人や商人などが旅先に持って行った家具のことです。
そのため旅行に持ち運ぶのに便利なよう、
片側の1つの鍵を閉めるとすべての引き出し
(6個~10個くらい)
がロックされる機能がついています。
〇チェストオンチェスト
(Chest on Chest)
(Chest on Chest)
チェストの上に少し小さめのチェストが
くっつけられた2段式のチェストで、
トールボーイとも呼ばれます。
18世紀はじめころには、
既に作られていました。
くっつけられた2段式のチェストで、
トールボーイとも呼ばれます。
18世紀はじめころには、
既に作られていました。
ヴィクトリア女王時代の紳士は、
一番上の引き出しに手が届かないので、
コモドを踏み台として使ったのだとか。
カブリオールレッグなどの脚がついた、
背が低いチェストは、ローボーイと呼ばれています。
一番上の引き出しに手が届かないので、
コモドを踏み台として使ったのだとか。
カブリオールレッグなどの脚がついた、
背が低いチェストは、ローボーイと呼ばれています。
以上、イギリスの
アンティークデスク・キャビネット・チェストの
用語についての解説でした。
名前を知っただけでも
より身近に感じてきませんか?
欲しくなってきたらぜひ当店で。
味わい深い上質なアンティークをリーズナブルに
ご紹介致します。
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用語についての解説でした。
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