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イギリスアンティークを手に取る前の基礎知識


イギリスアンティークを
手に取る前の基礎知識

近年では"インテリア"という言葉を
目にする機会は非常に増えてきましたね。

生活してる環境を美しく、快適に、
自分らしく彩る
というのは日本人にとっても
一種のステータスになって来ています。

インテリアとは、室内装飾の事。

テーブル・ソファー・照明・
テレビボード・キッチン用品など、
毎日を快適に暮らすために欠かせない物も
このうちの一つ。

インテリアとの向き合い方は人の趣味によって
様々なスタイルがあります。

安い家具を数年おきに買い替えて”飽き”を凌ぐ方。

いわゆるデザイナー家具と呼ばれる
イタリアや北欧のモダンな家具をお好きな方など。

まさに人それぞれ。
これが正解、という事はないですからね。

ですが、家具にこだわりを持ち続けると
量産された最新のモノより、
他には無い”1点モノ”を追い求めたくなってきます。

そうなったら是非手にとって欲しいのが
アンティーク家具。

その奥深さから”底なし沼”と例えられる
アンティークの世界。

一人の人間が
全ての知識を網羅することはほぼ不可能です。

実は”アンティーク”という言葉の定義にも
少しややこしい部分がありますので

今回はなるべく簡単に
アンティーク家具の定義と
イギリスアンティークについて紹介していきます。


アンティークの定義

アンティークと聞くと古いモノと
連想される方が多いと思われますが、
古いというだけではアンティークとは
呼ばない事があります。




”製造から100年経過したモノ”

これをアンティークと呼ぶのが一般的だと思います。

ですが、あくまでこれは関税法の定義の話であって
本当のアンティークとは言い難いのです。

”優れたハンドメイド技術で制作された
手工芸品・工芸品・美術品”

これが本来の意味であり、
私たちも、この定義を
さして”アンティーク”という言葉を使います。



現代の家具もアンティークになるのか?

近年作られた家具も100年経てば
アンティークになるのか?
と疑問を持つ方も居るでしょう。

貿易上の観点からいうと
1000円で購入した本棚も
100年経てばアンティークになります。

しかし、大量に量産される粗悪な作り・デザインの
家具が100年後にアンティーク品として
価値が高いかというと難しく、
古いだけで価値の無いものになるでしょう。

以上の理由などから、
実際には100年経つ前に処分されることが
ほとんどです。


イギリスアンティークの魅力

現代の日本で高級家具として
売り出されてるデザインは、
イギリスのアンティーク家具をモデルに
作られたモノが多く存在します。

それだけ英国家具というのは
魅力に満ち溢れています。

アンティーク家具は、
ただ年数が経って価値が付いてるワケではありません。
もともとの素材に非常に希少で高価な物が
使われているのです。

マホガニー、オーク、ローズウッド、
ウォルナットなど高級木材を
贅沢に使い、象嵌(ぞうがん)と呼ばれる
装飾をふんだんに施し、
イスやテーブルなど家具でありながら
時が経つのを忘れるほど、
その美しい細工に惹かれてしまう芸術性から、
今も尚イギリスアンティークは
高く評価され続けているのです。

紹介したマホガニー、オークなどの
高級木材はとても頑丈で加工するのは
非常に困難なのですが、
機械が発達していない時代に
これほどまでの細工を施せたのは
当時の職人の腕が一流だったから
という他ありません。

塗装もすべて天然素材なので
何度でも塗り替えを行う事が出来るので
現代の部屋にも馴染んでいきます。

ひとつひとつが職人の手で作られた
オリジナルである事と、デザイン彫刻の美しさ、
アンティーク家具ならではの使用感や
経年からくる独特の風合いと質感が
アンティーク家具の魅力と言えるでしょう。


今回はアンティーク家具の定義と
イギリスアンティークについて
紹介させて頂きました。

アンティークは古いものと
連想されることが多いですが、
古いからといってアンティークと
しての価値がある訳ではありません。

当時のその国の文化や経済状況などを背景に、
職人たちが腕を磨き、高い技術で作られた
美術的価値のあるモノを指します。

その中でもイギリスアンティークは、
現代に多大な影響を与えており
観るものを引きつける魅力があります。

多種多様なデザイン、経年による味。

アンティーク家具は目にする度に、手にする度に、
魅力を増すもの。

”底なし沼”と例えられるのもしっくりきますね。


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