お家の専門用語をご紹介④ケーシング、ドアヘッド、腰壁 — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
お家の専門用語をご紹介④ケーシング、ドアヘッド、腰壁
こんにちは。
福岡県糸島市のアンティークショップ
アンティークハウスぺルラ
店長の畑です。

以前ご紹介したお家の専門用語
お家の専門用語をご紹介①
お家の専門用語をご紹介②
お家の専門用語をご紹介③
に続いて第4弾です。


覚えておいて損はなしの
お家の専門用語をご紹介します。

『ケーシング』
窓や扉にはめ込むフレーム

アンティークのある住宅

ケーシングとは、額縁のことです。

窓やドアの周りを囲うように設置され、
その用途は主に装飾性を高める目的で用いられます。

各フロアの空間づくりに大きく影響する
ケーシング枠ですが、日本ではより安価でシンプルな
固定枠を採用している住宅が多いようです。

英国風のクラシックスタイルなお部屋を
再現しようとしている場合において、
このケーシングはなくてはならない要素の
一つと言えるでしょう。

お客様のなかには
自宅のドアまわりこのにケーシングを取り付ける作業を
ほぼ一人でこなしてしまう猛者の方も。

今までは上級者向けだったこういうDIYも
ネットショップやYoutubeの普及が手伝って
より身近になって私も嬉しく思います。

自らの手で作ってうまくいくと
その喜びも尚更大きく感じそうですね。

ある目的の為に揃えた材料の余りで
小さい棚を作ったり、子供の為のおもちゃを作ったり
本来の目的の先にも楽しみが広がったりと
楽しい話も多い昨今のDIYブーム。今後も楽しみです。


『ドアヘッド』
ドアがよりシックな装いに

Modern Craftsman Window & Door Headers Archives - Kuiken Brothers


ドアの上部に取り付けられるドアヘッドは、
室内ドアにも、玄関ドアにも
取り付けられる装飾要素の強い部分です。

しかしその影響力は大きいもので、
ドアヘッドがあるのとないのとでは
室内フロアの雰囲気が全く異なってきます。

より重厚で、シックな趣のある空間を
求めている人にとって、ドアヘッドの装飾もまた
心を躍らせてくれる要素の一つとなり得そうです。

何よりその場所に置くアンティーク雑貨を
より見栄え良く配置するためにも、
フロアの雰囲気づくりは手抜きが出来ません。

一見してただ通るだけなので見ないだろう、
と思われがちなドアでさえ、
工夫次第では同じアンティークの雰囲気を
纏うことができ、人の目と心を潤せるのです。

そう考えると、「たかが通り口だろう」
とも言ってはいられなくなります。

英国風インテリア、シャビーシックなインテリアなど、
一貫したインテリアテーマをお持ちの方ならば、
その統一感をどう表現するかで頭を悩ませているはず。

フロア内に何かが足りないなあ……?
と思ったら、ドアヘッドを取り付けることも
視野に入れておくと良いかもしれませんね。


『腰壁』
アンティークフロアとの相性抜群な壁面



アンティークの薫り漂う室内に
多く存在しているのが、腰壁です。

イギリス風の格調高いお部屋や、
フレンチシャビー、フレンチシックなどといった
フランスの名を冠したおしゃれなお部屋まで、
この腰壁は幅広いテーマにマッチする
ポピュラーな要素となっています。

腰壁はその名の通り、
人間の腰の辺りの高さ(およそ90cm)まで
板を張った壁のこと。

腰壁の上部には見切材として
チェアレールと呼ばれるものが付きますが、
これもまたシックで美術的なデザインを
していることが多く、ここだけでも上品な雰囲気を
堪能できるでしょう。

日本では一時期不人気となりつつあった腰壁ですが、
アンティーク家具、および雑貨、輸入住宅の
流行などに伴い、再び施工例が多くなってきた存在です。

そのデザインも装飾性に富んでおり、
細長い板を幾枚も並べた羽目板(はめいた)の腰壁や、
パネルモールドを用いたいかにも西洋らしい腰壁など、
バリエーションも豊富。

しかもこの腰壁、ただの装飾用かと思いきや
きちんとした理由があって生まれたパーツだったのです。

椅子を引いた時、勢い余って壁に背もたれを
ぶつけてしまったことはありませんか?

また、日本では公共施設などに限定されますが、
立ったままでいる待ち時間、壁に背を向けた状態で、
所在なく後ろの壁をかかとで軽く蹴ってみたりしたことは?

こういったダメージによって生じる
壁の傷を防ぐべく、腰壁が生まれたのだそうです。

一見ただの飾りにしか見えないものでも、
しっかりとした理由があって作られたわけですね。


以上、今回はケーシング、ドアヘッド、腰壁のご紹介でした。
なんとなく見たことはあるけど敷居の高さを感じて
導入は敬遠されがちなお家のあれこれ。

その気になってみると意外と
難しくなく取り入れられるものも多いので
気になるものがあったらぜひチャレンジしてみてくださいね。

雰囲気も気分もぐっと高まるはずです。

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